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レントとエリザベート 2つの世界に漂う死

レントとエリザベート日比谷で2つのミュージカルを見てきました。

RENTをシアタークリエで。エリザベートを帝国劇場で。

RENTは映画で見ていたけど舞台版は初見、エリザベートは宝塚版を死ぬほど見ていましたが東宝版は初見。どちらも死の影の色濃いミュージカルでした。

RENTはご存知の方も多いかと思いますが、90年代のAIDSがまだ偏見とともに見られていた時代のミュージカル。メインキャスト8人のうち、レズとゲイとトランスセクシャルが4人。6人がAIDS。明日自分が生きているかどうかという不安と尊厳をもって死にたいという哀切な思いと、愛を求めているのにそれを求めることに憶病な、そんな若者たちの話です。決して明るい話ではないのだけど、今日を思い切り生きたいという痛切な疾走感と、ロック調の曲が胸にドーンときました。キャストは日本人離れしたミュージシャン中心。ハーフだったりバイリンガルだったり、驚くほど躍動感に満ち溢れたステージでした。ライブと言ってもいいくらい。

片や、エリザベート。宝塚でも、定期的に「また、エリザベート?」と、半ば飽きながらも、必ず公演があれば見に行ってしまう魅力的な演目。東宝版は初めてで、宝塚版がショートケーキだとすれば、東宝版は濃厚なチョコレートケーキ。苦くて濃い。そして一層暗い。ハスプブルグ帝国最後の皇帝であるフランツヨーゼフの有り余るような愛情を一身に受けながら、その愛からも、皇后としての義務からも、親としての愛情からも、すべてから逃げようとするエリザベート。正直、あまり好きではないタイプの女性なんだけど、ミュージカルとしてはやっぱり絶品です。曲のよさ、オリジナリティー。満席の中年女性たちは、エリザベートの、夫が家でひたすら愛する妻を待っているという図に、心をとろかすのだろうか?

死が一層、生を鮮やかにするRENT
自由を求め、死に憧れつつ、生きるエリザベート

ミュージカルとしてはどちらも最高の部類だし、特に前者のRENTのテーマは普遍的。

今を愛そう。

そうそう。RENTでは森山未來の身体能力の高さにびっくり。歌もうまいんですね。(周囲のミュージシャンの歌とは違うけど、十分歌えていました)それと、エリザベートでは石川禅さんに、感動しました。フランツヨーゼフ好きの私としても、歴代ナンバーワンです。(それまでは星組の稔幸さん)

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