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炎上ミュージカル「レベッカ」を見てきました

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クンツェ&リーヴァイのコンビ作としては「エリザヴェート」「モーツァルト!」「マリーアントワネット」についで4作目。初演順からいうと、このレベッカのほうが06年9月にウィーンにて、マリーアントワネットが06年11月に日本にて。なので、日本に紹介される作品として4作目ということです。

レベッカは映画で観た人も多いだろう。わたしも昔、映画で観た。とにかく使用人の老女が怖いのなんのって。それが印象にひどく残った作品だった。小説は未読で、映画と微妙にラストも違うらしい。

そしてミュージカル。なかなかのものだった。

ミュージカルの帝王である山口祐一郎が男主人公のマキシムを演じて、いつもの甘い美声を存分に新劇場であるシアター・クリエに響かせる。新しい奥さん「わたし」をを演じる大塚ちひろは、ひたすら可愛い新妻からマキシムをまるで母のように包み込む愛情表現まで、見ごたえあり。歌もすばらしい。

でもなんといってもシルビア・グラブでしょう。すさまじいばかりの存在感。主旋律を何度も繰り返すけど、歌うたびに微妙に変化する。まだ若いのに中年のエキセントリックな女性を圧倒的な演技力と歌唱力で、聴衆をなぎ倒していく。すごい。

リンツェ&クーヴァイのミュージカルは、中年の女性の良役が多い。主役が中年女優にふさわしい「エリザべート」はもちろん、「モーツァルト!」の男爵夫人、「マリー・アントアネット」の主役やアグネス。超怖い役と知られる「エリザベート」のゾフィの役も、ウィーン版ではたいへん美しい曲をソロで歌うのだ。(日本版では割愛されているが)30歳後半のミュージカル女優にとっておいしい役の宝庫なのだ。

そしてまたひとつ、ダンバース夫人という垂涎の役が誕生した。影の主役。ソロもすばらしいけど、「わたし」とのデュエットはみもの。二人ともまけていない。

広くはない劇場、多くはない出演者、豪奢とはいえない舞台装置。でも、だからこそ身動きができないくらいの魅力にとりつかれるような、不思議なサスペンスミュージカルだった。

「わたし」がマキシムにであうきっかけを作ったニューヨークの大富豪役の寿ひずると、お屋敷の管理人の石川禅がすばらしかった。特に石川さん。「マリー・アントワネット」のルイ16世ですっかりこの人の虜になったのだけど、今回もたった1曲のソロですっかり涙ぐまされた。この人の歌を聴くとあたたかいものがあふれてくるようなそんな気持ちになる。

もう一度みたいなぁ。

ちょっと山口さんの役がしどころがないといえばないやくなので、少々気の毒。わたしが作者だったら、ダンヴァース夫人とのデュエット対決をうたってもらうなぁ。

レベッカとマキシムみたいなカップル。今で言うと誰だろう?2,3思い浮かぶが、書くと炎上しそうなのでやめておく。

■東宝ミュージカル レベッカ 公式
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