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社長ブログに気をつけろ

今、各社の社長さんが、社長ブログを立ち上げられている。社長という公的な立場と私的な述懐と、入り混じったところが、その面白さだろう。

しかし、大変は危険性も伴う。

現在、トリンプの社長ブログが少々荒れている。日経新聞に連載されている「愛の流刑地」に関して、

日経新聞に連載されている渡辺淳一さんの「愛の流刑地」も欠かさず読んでいて、実はけっこう楽しみにしていたりするんですよ。「愛ルケ」流行ってますね。

と書いた一言から波及して、コメントの中には、不買運動という書き込みさえ見られる。

あまりに、揚げ足取りではないかという気もするが、このトラブルに見られるポイントは3つあるだろう。

・社長ブログでの個人的な述懐には、くれぐれも気をつける
あまりに自然な述懐だったのだろう。公的な人の個人的な述懐とは、社長ブログにおける、キラーコンテンツである。みなが楽しみにして、注目する。だからこそ、注意が必要なのだ。

・自社の顧客層を芯から理解する
今回問題を大きくしているのが、下着メーカーの社長さんの一言だということだろう。女性にとって下着は一つの自己表現。性の道具としての衣装としての下着、もちろんそれも下着の役割に違いない。しかし、女性は主体性をもち、自分の好きな下着を選び購入する力を得ている。だからこそ、主人公のいいなりになって白いスリップを身につける冬香さんが男性のファンタジーの対象になっているのだろう。個人的な、何気ない一言であっただろうが、実は、トリンプというブランドに関わる、大変な失言であったとも言える。性や下着に関する、本音が垣間見られるからだ。個人的な述懐をするのであれば、このような地雷的な素材を扱うべきではなかったと思う。あまりに「愛の流刑地」は、女性のもつ性や下着についての意識からすると顰蹙な点が多い。その点を、もっと理解するべきだったろう。


・トラブル後の措置
企業はトラブルや失敗を繰り返すものだ。それを通して、発見し、学び、トラブル以前よりも深い相互理解を得ていく可能性をもっている。今回のブログのトラブルで一番残念なのは、4日後のブログでの社長のコメント。女性の中に「愛の流刑地」発想を受け入れられない層がいることを発見したことについて、謙虚であるべきだと思う。この発見は、必ず今後のトリンプの事業に大きく寄与すると思われる。
冬香さんの影響で、白いスリップが売れるということも、もちろんあるだろう。しかし、あの小説の男性のファンタージェンとしての冬香さんに対して、嫌悪感をもっている女性も少なくないことを、ぜひ、マーケティングに活かして欲しい。性描写の過多にげんなりしているのではない。男性の心をつかむために作者があえてやっている冬香さんの造形のからくりに、げんなりしているのである。

「愛の流刑地」をどう思うか?これは、さまざまな価値観がうかがえるよいテーマでもあるのだ。もし、わたしが社長の立場にあれば、

・社内意識調査を行い、男女別・年齢別に分析
・サイトとインターネット調査会社によりアンケート調査を行い、男女別・年齢別・都道府県別に分析
・結果を、社長の記者会見も含めて、発表
・愛ルケ下着、アンチ愛ルケ下着を同時に発売

そして、この過程をブログで発表していく。なんていうのはいかがでしょうか?

今回のトラブルを、大きな果実にするために、ぜひ、吉越社長には、ブログを続けて欲しい。これをきっかけにやめてしまうというのはあまりに残念です。

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