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菜の花の沖

菜の花の沖〈4〉「菜の花の沖」の文庫版全6巻のうち、とうとう4巻を読み終えた。

全部読み終えてから書くべきだろうが、とりあえず、忘れないうちに書いておく。

これは、マーケティングの本ですね。特に流通業界の人には絶対のおすすめ。流通の原点、日本の商いの原点がある。日本という国の組織の元のところが理解できるし、兵庫と大坂(大阪ではなく)の気質の違いなどのちょっとした比較文化論的な知識もふんだんに吸収できる。

来年は司馬遼太郎の年になる(「功名が辻」「坂の上の雲」がドラマ化)が、とりあえず、菜の花の沖を読んでいない人は読んで下さい。

あと、前半で出てくる、日本の農村の結婚制度にはまったくもって共感する。先日の森永さんも、女性によるドラフト制度とおっしゃっていたが、まさしくそうだ。

年頃の娘は、もっとも夜這いされやすい場所に寝かされて、何人かの夜這いを受ける。そして、そのうちに身ごもる。そうしたら、娘は、それが誰の子だろうが、夜這い、つまり入札してきた男性のうちもっとも、好ましい男を父親として指名する。だから、長男長女は、お父さんの遺伝子を受け継いでいない場合が多かったとのこと。

わたしこの制度、好きだな。ものすごくいろんな意味で合理的。親になる、結婚する、夫は選べる。

すべての地域でこのようなシステムだったわけではないが、お見合いよりも幸せな制度ではないだろうか?親であることと、遺伝上親であることを、あえて厳密に考えない。うーん。

自分に降りかかるとやっぱり辛いなあ。誰にも懸想されないと、悲しさたっぷり。自分の方から仕掛けるタイプの私は、待つだけというのは辛い。やっぱり現代に生まれてきてよかった。

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